歩く、見る、そして少し調べる

歩いて見たことを綴ります

歩いて巡る秩父34札所 ~その3~

10月2日(月)

天気予報も良く、今日は秩父34札所の続きを巡ることとする。般若心経は家でYouTubeを見ながら何回か読経し多少はスムースに唱えられるようになった。さらに、ろうそくと線香をダイソーで購入、少しだけだけど様になってきた。

 

前回の終了地点の大野原駅からスタート。今日は時間と体力が許す限り巡って見るつもりでモチベーションは高い。家の最寄りの駅からほぼ始発に乗り8時8分に到着。少し準備をして15分に出発する。さあ、どうなることやら。

 

15分ほどで札所19番 龍谷寺に到着。荘厳だが少し地味な感じのお寺というのがまず第一印象。説明によると大きい一面の岩盤上に建てられているとのこと、なるほどそれで荘厳なイメージがするのか・・・と改めて感じました。実際地面を確認するとその通りの岩のようです。

 

19番札所で御朱印を頂きましたが、その時に丁寧に次の20番への道順を教えて頂きました。途中、徒歩でしか渡れなくなんとなく雰囲気があるなあと感じていて後で調べるとここは旧秩父橋でアニメの聖地のようです。1885年に橋が完成するまではお遍路さんは川岸に下りて船で渡っていたそう。見下ろすと結構な高低差。

 

少し歩いて20番 岩之上堂。木々に囲まれ静寂さを感じるお寺。伝えによると白河法皇(1053~1129)の勅願によって建立されたとある。白河法皇秩父霊場を開創した13賢者のひとり。

 

19番20番と女性の歩き遍路さんがいらっしゃってましたが、20番を出るときに「道がよく分からないので付いて行って良いですか?」と頼まれたので一緒に歩くことにした。21番 観音寺にはあっという間に到着。写っている女性がその方。このお寺は地味なお寺であって、後で調べてみると1923年に本堂が焼失してその後建てられた仮堂であるとのこと。

 

ご一緒させて頂いた女性は多分私より少し年上と思われ秩父札所を巡るのは2回目だということ。また、四国88も1ヶ月ぐらい巡礼したという敬虔な方であった。ふとしたことからお話が出来るのもこの歩き遍路の良いところと思う。ともあれさほど大変でなく22番 童子堂に到着。藁葺き屋根の風情のある仁王門があり、中で見張っている仁王様もチャーミング。是非実物を見に行ってください。

 

観音堂も風情のありなんとなく落ち着く。ここのお寺は私の好きな寺。

 

23番へは登り道なので結構大変とどこかに書いてあったがまあそうでもなかった。巡礼みちは良くみちしるべがあり迷うこともなくこの日は10月にしては暑かったので汗はかきましたが順調に進めました。

 

ということで23番 音楽堂。鐘は軽くついて下さいと書いてあったのでその通りにつく。秩父札所23番めで初めて鐘を撞きました。うーん良い感じ。仏様に届いたかな?

 

観音堂は本堂から少し登ったところ。寺の名前の通り何かじっとしていると音楽が流れてきそうな雰囲気。またここは長尾根道と呼ばれる尾根道にあるため眺めも上々。

 

納経場で次の24番に向かうにあたり情報を尋ねたところこの地図を頂きました。お勧めは緑の一般巡礼道だそうです。江戸巡礼古道は道悪で特に①渡徒するところがあり増水時には渡れない(ここのところ雨が少なく問題なさそうと判断)②念仏坂は急な登りで且つ滑り易くすごく大変、とのことで巡礼古道を行くのであれば22夜碑までとし、そこから一般巡礼道を行った方が良いとアドバイスを頂きました。でも、「せっかくだから念仏坂を登ってみたい」とわたしが言うと、私の靴を見て(トレッキングシューズを履いていた)「その靴ならたぶん大丈夫だろう」と回答頂きました。

 

竹林の中を抜ける良い感じの江戸巡礼古道です。

 

ちょうど彼岸花の季節で巡礼古道のわきにたくさん咲いてました。

 

渡徒地点。水は少なく問題はありませんが、渡っている人が少ないせいか苔が付着していて滑りやすい。こけても着替えはないので注意して渡ります。

 

念仏坂の手前には説明書きがありました。まさに雰囲気は残ってます。

 

でもって念仏坂。まあまあの急坂ですがびっくりするほどではない。でも確かに滑り安のでスニーカーよりはトレッキングシューズのほうが良いと思います。

 

道しるべを見逃し、脇道に下るのを通り過ぎた為少し戻らなければいけなった。まあしょうがない。そして24番法泉寺に脇口のほうからたどり着く。少し下ってきたがなお眺望は上々であった。ちょうどお昼になったので納経所が昼休みのため私もここのベンチで昼食とする。

 

参拝を終えて階段を下る。江戸巡礼古道からだと寺の脇から入ることになるが一般巡礼道だとここを登って参拝する。116段。

 

25番までの巡礼道も古道を行くと雰囲気があって楽しい。道標がしっかりしているので問題はないが道は少々あれている。

 

左奥に見えるのが25番の久昌寺の観音堂。本堂は大きな池の対岸にあります。右側の山門が結構立派なのに対して観音堂は地味です。本堂は手入れが行き届いて優雅でありました。納経所で次の26番について尋ねました。26番は本堂と観音堂が離れているところにあるため本堂を目指すべきか観音堂を目指すべきか確認したかったのです。答えは本堂がある円融寺に行けばよいとの回答で観音堂まで行く人はいないとのことでした。そういわれると先ほどの念仏坂同様行きたくなってしまうのは私がアマノジャクだからでしょうか。

 

26番への巡礼道での光景。

 

26番 円融寺本堂。扉をピタリと閉め中が全然見ることができずやる気が感じられない。納経所で観音堂の情報を訪ねると徒歩で約30だとのこと。それなら行ってみようという思いに立ち観音堂へ向かう。ちなみに本尊はここ円融寺本堂にある。

 

観音堂へは途中、工場の中を通り抜け(守衛さんに話すとどうぞ緑のラインを通って下さいとご丁寧に対応していただける)、少し山道を歩くと長ーい300段の階段にで食わす。

 

あとすこし。

 

26番観音堂 ”岩井堂”。荘厳で堂々とし勇ましい感じ。ここまで歩いてきてよかったと思わせる。弘法大師が秘法を行じていたところ観音菩薩が現れたのがここの縁起だそう。

 

27番 大淵寺。26番観音堂の岩井堂は高いとことにあったのであとは下っていくだけと思っていたが大違い。アップダウンを繰り返す山道をなんとか歩きとおしてやっと到着。すごく綺麗で美しい観音堂であり、調べてみると1996年に再建されたばかりだそう。観音堂だけでなく本堂やお庭も手入れされていてよい感じ。

 

右奥がさっきの観音堂

 

28番までは少し迷って到着。鍾乳洞の駐車場を突っ切るように歩いてしまい。その先の道が見つからず間違えと気づいて引き返す。そう、ここは鍾乳洞の脇にあるお寺。

 

28番 橋立堂。ここの本尊は馬頭観音秩父札所で唯一。馬は農耕や運輸に欠かせない動物であったことから馬頭観音は豊穣や交通安全の信仰を集めた。本日の巡礼はここまでで一番近い駅に向かう。

 

10分ほどで秩父鉄道浦山口駅に到着。16時45分。次回はここから始める。

 

本日のルート