歩く、見る、そして少し調べる

歩いて見たことを綴ります

四国遍路での出会い

2024年3月下旬から4月上旬 歩き遍路で四国霊場1番~36番まで巡りました。見応えがあり何かを感じ取ることが出来るそれぞれの寺院、寺院での読経をはじめとする一連の参拝行、変化に富んだ遍路道、一方で単調でただ辛い遍路道、各々特徴のある遍路宿、近郊の方のお接待、すべてが新鮮な出来事でした。

中でも歩き遍路ならではの連帯感、歩き遍路同士だと遍路道、遍路宿あるいはお寺で何回か顔を合わせるうちに自然と会話が始まります。そうした貴重な出会いと会話が人生のかけがえのない1ページとなりました。自分が想像していたよりはるかに充実したものとなりました。今秋または来春37番から88番まで続きを歩きます。

サンフランシスコから来た青年。日本語勉強中。

 

最初の遍路転がし12番焼山寺の後の宿 すだち庵にて

刑事さんを定年退職されるかた、おもちゃ会社を辞め料理人を目指す方、長年ガムに住んでいて日本人と良く仕事をしたという仏教とのアメリカ人と

 

遍路道で知り合って一緒にひろめ市場で飲み会。ドイツ4人、アメリカ1人、台湾1人、楽しかった。

 

台湾から来て1人で88寺歩いて全部回るというお嬢さん。とてもよい子でした。

2024年スリランカ旅行記(準備編)

2024年2月スリランカ旅行に12泊14日で行ってきました。
今回はスリランカの移動手段で欠かせないアプリPickMeについて

 

 スリランカの移動は必須のアプリPcik Meを利用することをお勧めします。     私は古都キャンディに6泊,,ネコンボに1泊した際によく使いました。使い方はGrabとほぼ同じです。泊まっていたホテルがやや分かり難いところだったのでいちいち説明しなくてい良いのとあらかじめ料金が確定していてドライバーとの料金交渉が不要というメリットは大変大きいです。是非インストールしていってください。

 

まずAPPストアあるいはGoogle PlayでPickMeをダウンロードしインストールします。  ここで電話番号を登録する必要があります。あるサイトでは日本の電話番号ではうまく先に進まずスリランカに行ってSIMカードを入手しスリランカの電話番号で登録するようにとの説明がありましたが日本の電話番号で大丈夫ですがただし・・・

 

別のアプリ「What's up」が必要です。What's upは日本ではあまり使われてないですが海外ではかなり有名なアプリで今回のスリランカ旅行でも旅行エージェントとかドライバーとの連絡、またホテルの夕食で知り合ったスコットランド人との連絡先交換に使いましたので旅をするには便利なアプリなので損はないと思います。

 

PickMeに電話番号を入力して送信すると上記画像のようにWhat's upに認証コードが送られて来ます(PIckMe OPTという名前から)。この4桁のコードをPickMeに入力して送信するとPickMeが晴れて使用可能になります。おそらく直接SMSにも同コードが送られていると思いますがスリランカから日本へうまくそれが届かない為、日本の電話番号では登録出来ないのだと思われます。さらにクレジットカードを登録するとクレジットカードでの支払いが可能になりますが私は登録せずすべて現金での支払いにしました。現金で支払うばあいは細かい紙幣(といっても100ルピーと50ルピー)が必要になりますので、なるべくレストランとか買い物のおつりは取っておきましょう。

 

PickMeを使用する大前提としてスリランカスマホを使えるようにしなければなりませんが私はスリランカで30日5G対応のSIMカードを購入(1000円ぐらい)しました。     使い方はそんなに難しくなくアプリを立ち上げると上記画面になりますので一番左上のRidesをタップします。

 

そうすると上記のような画面になり自分の位置が表示されますのでDROPのところに自分の行きたい場所を入力します。(途中まで入力するといくつか候補画面が出ます)

 

一番左を選ぶとトゥクトゥクです。価格も出てますのでこれで良ければBook Nowをタップします。

 

ABA6296がトゥクトゥクのナンバーなのでこれが来たら乗ります。特に会話は必要いのですがたまに”行き先はどこ”と聞いてくるドライバーがいますのでドライバーのスマホを指して”画面見て”といえば問題ありません。乗車中も上記のように自分の位置が画面に示されますので安心です。到着したら現金で払いますが私の場合は画面上220ルピーだったら250ルピーと50ルピーごとに切り上げて支払ってました。下車したら最後にドライバーの評価が必要です。忘れずに。

 

スリランカの移動で近場はPickMeが便利ですが遠くへの移動(都市間)はやはり車をチャーターするのが必要です。若い人でローカルバスで移動する方もいますが私もトライしようと思ってましたが実物のバスを見たら”ちょっと無理”と思い諦めました。車をチャーターする場合にWhat's upを使い現地エージェントとやり取りできますので便利です。ちなみにこのシンハギリツアーは価格、車、サービスともまあまあ良いと思います。キャンディからシリギヤまで上記価格で利用しました。

 

 

 

歩いて巡る秩父34札所 ~その3~

10月2日(月)

天気予報も良く、今日は秩父34札所の続きを巡ることとする。般若心経は家でYouTubeを見ながら何回か読経し多少はスムースに唱えられるようになった。さらに、ろうそくと線香をダイソーで購入、少しだけだけど様になってきた。

 

前回の終了地点の大野原駅からスタート。今日は時間と体力が許す限り巡って見るつもりでモチベーションは高い。家の最寄りの駅からほぼ始発に乗り8時8分に到着。少し準備をして15分に出発する。さあ、どうなることやら。

 

15分ほどで札所19番 龍谷寺に到着。荘厳だが少し地味な感じのお寺というのがまず第一印象。説明によると大きい一面の岩盤上に建てられているとのこと、なるほどそれで荘厳なイメージがするのか・・・と改めて感じました。実際地面を確認するとその通りの岩のようです。

 

19番札所で御朱印を頂きましたが、その時に丁寧に次の20番への道順を教えて頂きました。途中、徒歩でしか渡れなくなんとなく雰囲気があるなあと感じていて後で調べるとここは旧秩父橋でアニメの聖地のようです。1885年に橋が完成するまではお遍路さんは川岸に下りて船で渡っていたそう。見下ろすと結構な高低差。

 

少し歩いて20番 岩之上堂。木々に囲まれ静寂さを感じるお寺。伝えによると白河法皇(1053~1129)の勅願によって建立されたとある。白河法皇秩父霊場を開創した13賢者のひとり。

 

19番20番と女性の歩き遍路さんがいらっしゃってましたが、20番を出るときに「道がよく分からないので付いて行って良いですか?」と頼まれたので一緒に歩くことにした。21番 観音寺にはあっという間に到着。写っている女性がその方。このお寺は地味なお寺であって、後で調べてみると1923年に本堂が焼失してその後建てられた仮堂であるとのこと。

 

ご一緒させて頂いた女性は多分私より少し年上と思われ秩父札所を巡るのは2回目だということ。また、四国88も1ヶ月ぐらい巡礼したという敬虔な方であった。ふとしたことからお話が出来るのもこの歩き遍路の良いところと思う。ともあれさほど大変でなく22番 童子堂に到着。藁葺き屋根の風情のある仁王門があり、中で見張っている仁王様もチャーミング。是非実物を見に行ってください。

 

観音堂も風情のありなんとなく落ち着く。ここのお寺は私の好きな寺。

 

23番へは登り道なので結構大変とどこかに書いてあったがまあそうでもなかった。巡礼みちは良くみちしるべがあり迷うこともなくこの日は10月にしては暑かったので汗はかきましたが順調に進めました。

 

ということで23番 音楽堂。鐘は軽くついて下さいと書いてあったのでその通りにつく。秩父札所23番めで初めて鐘を撞きました。うーん良い感じ。仏様に届いたかな?

 

観音堂は本堂から少し登ったところ。寺の名前の通り何かじっとしていると音楽が流れてきそうな雰囲気。またここは長尾根道と呼ばれる尾根道にあるため眺めも上々。

 

納経場で次の24番に向かうにあたり情報を尋ねたところこの地図を頂きました。お勧めは緑の一般巡礼道だそうです。江戸巡礼古道は道悪で特に①渡徒するところがあり増水時には渡れない(ここのところ雨が少なく問題なさそうと判断)②念仏坂は急な登りで且つ滑り易くすごく大変、とのことで巡礼古道を行くのであれば22夜碑までとし、そこから一般巡礼道を行った方が良いとアドバイスを頂きました。でも、「せっかくだから念仏坂を登ってみたい」とわたしが言うと、私の靴を見て(トレッキングシューズを履いていた)「その靴ならたぶん大丈夫だろう」と回答頂きました。

 

竹林の中を抜ける良い感じの江戸巡礼古道です。

 

ちょうど彼岸花の季節で巡礼古道のわきにたくさん咲いてました。

 

渡徒地点。水は少なく問題はありませんが、渡っている人が少ないせいか苔が付着していて滑りやすい。こけても着替えはないので注意して渡ります。

 

念仏坂の手前には説明書きがありました。まさに雰囲気は残ってます。

 

でもって念仏坂。まあまあの急坂ですがびっくりするほどではない。でも確かに滑り安のでスニーカーよりはトレッキングシューズのほうが良いと思います。

 

道しるべを見逃し、脇道に下るのを通り過ぎた為少し戻らなければいけなった。まあしょうがない。そして24番法泉寺に脇口のほうからたどり着く。少し下ってきたがなお眺望は上々であった。ちょうどお昼になったので納経所が昼休みのため私もここのベンチで昼食とする。

 

参拝を終えて階段を下る。江戸巡礼古道からだと寺の脇から入ることになるが一般巡礼道だとここを登って参拝する。116段。

 

25番までの巡礼道も古道を行くと雰囲気があって楽しい。道標がしっかりしているので問題はないが道は少々あれている。

 

左奥に見えるのが25番の久昌寺の観音堂。本堂は大きな池の対岸にあります。右側の山門が結構立派なのに対して観音堂は地味です。本堂は手入れが行き届いて優雅でありました。納経所で次の26番について尋ねました。26番は本堂と観音堂が離れているところにあるため本堂を目指すべきか観音堂を目指すべきか確認したかったのです。答えは本堂がある円融寺に行けばよいとの回答で観音堂まで行く人はいないとのことでした。そういわれると先ほどの念仏坂同様行きたくなってしまうのは私がアマノジャクだからでしょうか。

 

26番への巡礼道での光景。

 

26番 円融寺本堂。扉をピタリと閉め中が全然見ることができずやる気が感じられない。納経所で観音堂の情報を訪ねると徒歩で約30だとのこと。それなら行ってみようという思いに立ち観音堂へ向かう。ちなみに本尊はここ円融寺本堂にある。

 

観音堂へは途中、工場の中を通り抜け(守衛さんに話すとどうぞ緑のラインを通って下さいとご丁寧に対応していただける)、少し山道を歩くと長ーい300段の階段にで食わす。

 

あとすこし。

 

26番観音堂 ”岩井堂”。荘厳で堂々とし勇ましい感じ。ここまで歩いてきてよかったと思わせる。弘法大師が秘法を行じていたところ観音菩薩が現れたのがここの縁起だそう。

 

27番 大淵寺。26番観音堂の岩井堂は高いとことにあったのであとは下っていくだけと思っていたが大違い。アップダウンを繰り返す山道をなんとか歩きとおしてやっと到着。すごく綺麗で美しい観音堂であり、調べてみると1996年に再建されたばかりだそう。観音堂だけでなく本堂やお庭も手入れされていてよい感じ。

 

右奥がさっきの観音堂

 

28番までは少し迷って到着。鍾乳洞の駐車場を突っ切るように歩いてしまい。その先の道が見つからず間違えと気づいて引き返す。そう、ここは鍾乳洞の脇にあるお寺。

 

28番 橋立堂。ここの本尊は馬頭観音秩父札所で唯一。馬は農耕や運輸に欠かせない動物であったことから馬頭観音は豊穣や交通安全の信仰を集めた。本日の巡礼はここまでで一番近い駅に向かう。

 

10分ほどで秩父鉄道浦山口駅に到着。16時45分。次回はここから始める。

 

本日のルート

 

根子岳ハイキング

2023年10月18日(水)

今日も全国的に晴れの予報。そこでお気に入りの山の一つ根子岳に登ってみた。とても穏やかな陽気で秋晴れの一日でした。

根子岳は花の百名山の一つですぐ隣には百名山四阿山が鎮座しています。約90万年前から30万年前にかけて活動した大型の成層火山の四阿火山の四阿カルデラの縁にある一峰であります。ふもとには菅平スキー場や菅平牧場等の観光地でも有、またラクビー等のスポーツ合宿地としても有名です。

 

菅平牧場より登り始めます。根子岳までは標高差約600m、今の私にはこれくらいがMAXかなという体力状況です。以前は四阿山とセットで登ってましたが今は少々きついので根子岳オンリーです。根子岳は厳しい傾斜がなく、ゆっくりぼちぼち歩いていればたどり着くのでお気に入りです。ということで85分で山頂。さすがに山頂は風が少々有りましたが冠雪のあった北アルプスが見渡せ視界良好。

 

ダケカンバが良い感じに紅葉して見事でした。ダケカンバは1本だけ見ると紅葉もあまり美しくないですがまとめて見ると大変良い感じ。

 

花の百名山ではありますが、この時期ほぼ花は終わり。ただ、リンドウが綺麗に開花してました。ここまで開いているのはなかなか見たことないです。

この日は秋の平日にも関わらず登山者がそれなりにいました。さすが人気の山ですね。

 

八間山~野反湖畔ハイキング

2023年10月23日(木)

今日は全国的に秋晴れの予報。ならば紅葉を味わいに私の好きな野反湖に向かう。

 

野反湖東京電力が発電のために1956年に野反ダムを造り、その為出来た湖。もともと湿地帯で野反池といわれるような池が点在していたそう。だからかこのあたりは高山植物が多い。ここはキャンプ場以外は特に何もなくキャンパーと釣り人とハイキングをする人が訪れるところで混雑とはほぼ無縁、ただニッコウキスゲの時のみ賑わう。今日は9時頃到着したが、登山者用駐車場は私のみ。

 

野反峠休憩所で準備を済ませ八間山に向かって歩き始める。まもなくツツジが見事に紅葉していた。これはドウダンツツジ

 

こちらは実もしっかり付けている

 

八間山への登りは木々がなく見通しがよい。夏は暑いが今日は風が少なく大変心地よい。

 

カモシカの足跡らしきものを発見。そういえば野反湖に来る途中でサルとニホンジカに遭遇した。ニホンジカはもう野尻湖あたりまで進出している様子。

 

80分ほどで山頂。山頂からは200名山白砂山がよく見える。2回ほど登ったことがあるが今日は行かない。

 

下りは反対側(北側)を下り野反湖畔まで下る。途中のベンチで昼食。湖畔ではフライで釣りをしている人がいる。のんびりしていてとても快適な様子。

 

湖畔ではカエデが見事に色づいてました。

 

本日のルート。3時間46分の気持ちの良いハイキングでした。この時期は風が吹くと寒いですがこの日は風もほとんどなく快適な紅葉登山でした。

歩いて巡る秩父34札所 ~その2~

2023年9月24日(日)

今日は「和尚さんと歩こう」というイベントで秩父札所10番から18番まで歩いて巡りました。仏教を真面目に捉えている人々と一緒に巡ることは非常に自分に新しい一面をもたらしてくれました。

 

9時西武線横瀬駅

右の黒いTシャツに黒めがねの方が本日ご案内頂ける秩父32番の副住職さんです。現職の和尚さんが一緒に札所を巡ってくれるなんてとても良いイベントですね。

 

参加者の服装は様々。普通の服装の人が多いが「南無観世音菩薩」と背に書かれた笈摺と首に輪袈裟を掛けた人も何人かいらした。

お寺に入るとそれぞれお賽銭を奉納するがさらに多くの人は(私もその一人)納札を納め、さらに線香・ろうそくを献納する方も何人かいらっしゃる。そして皆で般若心経と観音経を読経する。私は仏教に関しては無知でさすがに般若心経はしっていますが観音経なるものは初めて読経した。

 

今回の巡礼はほとんど一般道を歩くが10番から11番にはこのような多少の山道を歩く。高低差はあまりない。ちなみに和尚さんの後をひたすら付いて行くのみなのでどこを歩いているかほとんど認識しないままに過ぎて行った。

 

11番常楽寺

 

巡礼道にはところどころに彼岸花が咲いていて心を落ち着かせてくれた。

 

12番野坂寺。落ち着いた雰囲気で良いお寺で春にはあじさい等の花が見事だとのこと。ここは本堂に上がらせて頂き、その裏にある庭園は見事なものだった。

 

13番慈眼寺。その名の通り「目のお寺」で有名。

 

14番今宮堂。

 

16番西光寺。34札所は曹洞宗、次に臨済宗が多いがここは真言宗。我が家の菩提寺真言宗なのでなんとなく安心する。

 

秩父34札所には「秩父三十四所霊験円通伝」というお寺に関する言い伝えがそれぞれあり、各寺院にこのように絵として奉納されております。本日の案内役の32番副住職さんがこれを皆に説明して、且つこれに観音経の教えがどうつながっているのか、その部分を解説してくれます。観音経関連については私には難しくて理解不能でした。

 

17番定林寺。アニメ「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。」の舞台になったそうで”聖地”の一つだそうです。そういわれてみればこの寺は若い子の参拝者が他の寺より多かった。

 

18番神門寺。本日最後のお寺で9寺目。つまり9回目の読経でだんだん観音経にも慣れてくる、が意味はほとんど分からず。大勢で巡っているとお寺一つ一つの感触は個人で巡っているより薄れるが、他の人の巡礼に対する姿勢を見ていると”なるほど”と思うことがいくつかある。例えば、写経を丁寧に奉納する人や、ひときわ明瞭に読経する人などである。そこが今回のイベントの良いところであった。

18番札所で解散後、秩父鉄道大野原駅まで歩いて向かったがその途中、一緒に回った方より声を掛けられ、お互いサンティアゴ巡礼路を歩いて見たいとの話で盛り上がった。

また、大野原駅で和尚さんと会話させて頂き、歩き札所巡りは最近は坊さんもやらなくなった、一方外人さんは増えているとのこと。日本の貴重な文化なので大切にすべきと思います。

次回は19番札所より一人で巡る予定です。

歩いて巡る秩父34札所 ~その1~

  30代後半から40代はハイキングや山登り等、歩くことが好きで将来時間ができたらロングトレイルなど歩きたいと思ってました。だが、50代になるとDemangingな仕事が多くなり、週末はハイキングどころではなく運動とは縁遠くなってすっかりFATな体型に成り下がってしましました。そんな私ですが60前後から巡礼や遍路に憧れるようになりまずは秩父34観音を徒歩で巡ってみようと思いつきました。

これからこの納経帳に御朱印を頂く遍路路を歩きます。

      

  2023年9月22日(木)西武秩父駅で下車し9:25発の定峰峠入口行きバスに乗車   この時点で乗客は私のみでした。少しさみしい。

   

 栃谷バス停で下車し10時前に秩父札所第一番”四萬部寺”に到着いよいよスタート。     これから約100Kmの巡礼道を歩きます。まず山門で一礼し寺に入る。

 

入ってすぐ右手にお遍路用品を売っている売店兼納経所があります。女性の方に丁寧に教えて頂き冒頭の納経帳、納め札、輪袈裟そして経本を購入。御朱印と併せて計4550円

 

       御朱印帳を購入すると御朱印も書いて頂ける(もちろん有料)      発願の印もありなんだか少し気合いが入ります。

 

四萬部寺曹洞宗のお寺。現在では札所一番となっているが1488年の資料では第24であるとのこと。江戸時代、秩父札所が盛んになって江戸から入りやすいこの寺が一番に改められた説が有力で有るとのことです。まあ、一番にふさわしい落ち着いた雰囲気はああり。ろうそくを灯し、線香を焚き、開経、般若心経を唱えて観音様に願いました。 ちなみに般若心経はあらかじめ自宅でYouTubeをみながら練習をしておきました。

 

一番札所の納経所の女性より、2番札所への道を丁寧に教えて頂いたので迷わずに歩けた。また、このような道しるべ石や道標もところどころに有るためそんなに迷わなくてすむ。ただし、完璧かというとそうでもないので地図はあった方がよいです。私はあらかじめネットで探して印刷を済まし、また1番札所でも地図頂きました。

 

              札所2番への道標

 

          札所2番へは上り坂が多く意外と疲れる。

      

              この階段を登ればっと

           

札所2番真福寺。こちらも曹洞宗。当初秩父は33の寺出会ったが、西国33、板東33と合わせて全部で100にするために最後に加えられたとの話。江戸時代後期の火事で大部分焼失し現在は観音堂が残るのみ。少しさみしいが雰囲気のあるお寺。ここは無人なので納経は少し離れた光明寺で行っている。

     

光明寺へ向かう途中、狭い秩父古道があるようで道標に気をつけていれば問題なくわかるのでそこを歩いた。多少滑りやすいところも有るが問題ない。舗装道路を歩くよりこちらの方が楽しい。

 

  季節の折彼岸花があちこちに咲いていた。みちしるべ石と彼岸花、風情がある。

 

札所第3番常泉寺。こちらも曹洞宗。境内の井戸はどんなに干ばつでも涸れることがなかったことが寺の名前の由来になっている。立派なお寺であり正面は本堂でここには観音様はいない。ここの手前でちょうど12時になっため道ばたに座っておにぎりタイム。

 

       こちらが観音堂秩父神社境内の薬師堂を移したもの。                                 

      読経などしていると12時半になったので納経(御朱印)を頂く。                         秩父札所は12時から12時半までは昼休みで納経所は閉まっている。

 

      観音様。札所の観音様は秘仏なのでご開帳は午年のみらしい。                    扉が開いていますがこれもレプリカか?

 

札所3番から4番に向かう途中に面白い民話に遭遇した。巡礼の親子が「渡るな渡るな」と声を聞いたのでたたずんでいると急に水が増水し橋が流されたとのことです。「お止めばし」とこの橋は名付けられています。

 

お止めばし

 

札所第四番金昌寺

ここは1319体の石仏があるで大分削れたりして古くなっているがそれでも圧巻。自分の好きな顔の石仏を探しながら歩くのも結構楽しい。

 

            境内の石仏。これはほんの一部。

 

           本日、金昌寺で一番私が気に入った石仏

         

          観音堂。何か少しほっとかれた感がある。
     

みちしるべ石。右三番 左五番 と書かれている。

五番に行く道ではそばの花が満開でした。

 

札所第五番語歌堂山門。平坦な道端にたたずんている。

 

 これが観音堂創立者は本間孫八といい、ある夜、旅人に化身した聖徳太子が御堂を訪ね、孫八と和歌の奥義を論じたことから語歌堂と名付けられた。

 

順番としては第六番ですが、七番を先に行った方が効率が良いようでそちらに向かう。

途中段々畑で稲刈りが進んでいた。ここもなかなか良い光景であった。ただし、多少のアップダウンがあり、ここに来て疲れた足に少々堪える。

 

札所第七番法長寺。曹洞宗。左側の石柱に「酒」の文字があるがこれは”酒を飲んで境内に入ることを許さない”ということらしい。注意注意。

 

でもって本堂(観音堂)。平賀源内の設計で作られたそうだ。いわれてみるとなんとなく気品が漂う。ここまでの札所では一番大きくて綺麗。

 

 

 

    

        大分疲れてきて札所八番。臨済宗の寺。

  

このお寺はモミジが素晴らしい。一見の価値あり。紅葉はさぞかし素晴らしいでしょう

 

     そして本日最後の札所九番明智寺。臨済宗。少年がお告げで観音経を唱える  と盲目の母の目が開いたと伝えられている。ここも本堂の写真を撮り忘れている。

かなり疲れているためか。

 

     本日は札所九番で打ち止め。西武線横瀬駅に向かいます。

     16:10に少しの差で間に合わず、16:42の飯能行きに乗車しました。

     次回は秩父札所連合会の企画「和尚さんと歩こふ」に申し込んでいます。

     10から18番まで和尚さんと歩きます、楽しみ。