歩く、見る、そして少し調べる

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歩いて巡る秩父34札所 ~その2~

2023年9月24日(日)

今日は「和尚さんと歩こう」というイベントで秩父札所10番から18番まで歩いて巡りました。仏教を真面目に捉えている人々と一緒に巡ることは非常に自分に新しい一面をもたらしてくれました。

 

9時西武線横瀬駅

右の黒いTシャツに黒めがねの方が本日ご案内頂ける秩父32番の副住職さんです。現職の和尚さんが一緒に札所を巡ってくれるなんてとても良いイベントですね。

 

参加者の服装は様々。普通の服装の人が多いが「南無観世音菩薩」と背に書かれた笈摺と首に輪袈裟を掛けた人も何人かいらした。

お寺に入るとそれぞれお賽銭を奉納するがさらに多くの人は(私もその一人)納札を納め、さらに線香・ろうそくを献納する方も何人かいらっしゃる。そして皆で般若心経と観音経を読経する。私は仏教に関しては無知でさすがに般若心経はしっていますが観音経なるものは初めて読経した。

 

今回の巡礼はほとんど一般道を歩くが10番から11番にはこのような多少の山道を歩く。高低差はあまりない。ちなみに和尚さんの後をひたすら付いて行くのみなのでどこを歩いているかほとんど認識しないままに過ぎて行った。

 

11番常楽寺

 

巡礼道にはところどころに彼岸花が咲いていて心を落ち着かせてくれた。

 

12番野坂寺。落ち着いた雰囲気で良いお寺で春にはあじさい等の花が見事だとのこと。ここは本堂に上がらせて頂き、その裏にある庭園は見事なものだった。

 

13番慈眼寺。その名の通り「目のお寺」で有名。

 

14番今宮堂。

 

16番西光寺。34札所は曹洞宗、次に臨済宗が多いがここは真言宗。我が家の菩提寺真言宗なのでなんとなく安心する。

 

秩父34札所には「秩父三十四所霊験円通伝」というお寺に関する言い伝えがそれぞれあり、各寺院にこのように絵として奉納されております。本日の案内役の32番副住職さんがこれを皆に説明して、且つこれに観音経の教えがどうつながっているのか、その部分を解説してくれます。観音経関連については私には難しくて理解不能でした。

 

17番定林寺。アニメ「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。」の舞台になったそうで”聖地”の一つだそうです。そういわれてみればこの寺は若い子の参拝者が他の寺より多かった。

 

18番神門寺。本日最後のお寺で9寺目。つまり9回目の読経でだんだん観音経にも慣れてくる、が意味はほとんど分からず。大勢で巡っているとお寺一つ一つの感触は個人で巡っているより薄れるが、他の人の巡礼に対する姿勢を見ていると”なるほど”と思うことがいくつかある。例えば、写経を丁寧に奉納する人や、ひときわ明瞭に読経する人などである。そこが今回のイベントの良いところであった。

18番札所で解散後、秩父鉄道大野原駅まで歩いて向かったがその途中、一緒に回った方より声を掛けられ、お互いサンティアゴ巡礼路を歩いて見たいとの話で盛り上がった。

また、大野原駅で和尚さんと会話させて頂き、歩き札所巡りは最近は坊さんもやらなくなった、一方外人さんは増えているとのこと。日本の貴重な文化なので大切にすべきと思います。

次回は19番札所より一人で巡る予定です。