歩く、見る、そして少し調べる

歩いて見たことを綴ります

歩いて巡る秩父34札所 ~その1~

  30代後半から40代はハイキングや山登り等、歩くことが好きで将来時間ができたらロングトレイルなど歩きたいと思ってました。だが、50代になるとDemangingな仕事が多くなり、週末はハイキングどころではなく運動とは縁遠くなってすっかりFATな体型に成り下がってしましました。そんな私ですが60前後から巡礼や遍路に憧れるようになりまずは秩父34観音を徒歩で巡ってみようと思いつきました。

これからこの納経帳に御朱印を頂く遍路路を歩きます。

      

  2023年9月22日(木)西武秩父駅で下車し9:25発の定峰峠入口行きバスに乗車   この時点で乗客は私のみでした。少しさみしい。

   

 栃谷バス停で下車し10時前に秩父札所第一番”四萬部寺”に到着いよいよスタート。     これから約100Kmの巡礼道を歩きます。まず山門で一礼し寺に入る。

 

入ってすぐ右手にお遍路用品を売っている売店兼納経所があります。女性の方に丁寧に教えて頂き冒頭の納経帳、納め札、輪袈裟そして経本を購入。御朱印と併せて計4550円

 

       御朱印帳を購入すると御朱印も書いて頂ける(もちろん有料)      発願の印もありなんだか少し気合いが入ります。

 

四萬部寺曹洞宗のお寺。現在では札所一番となっているが1488年の資料では第24であるとのこと。江戸時代、秩父札所が盛んになって江戸から入りやすいこの寺が一番に改められた説が有力で有るとのことです。まあ、一番にふさわしい落ち着いた雰囲気はああり。ろうそくを灯し、線香を焚き、開経、般若心経を唱えて観音様に願いました。 ちなみに般若心経はあらかじめ自宅でYouTubeをみながら練習をしておきました。

 

一番札所の納経所の女性より、2番札所への道を丁寧に教えて頂いたので迷わずに歩けた。また、このような道しるべ石や道標もところどころに有るためそんなに迷わなくてすむ。ただし、完璧かというとそうでもないので地図はあった方がよいです。私はあらかじめネットで探して印刷を済まし、また1番札所でも地図頂きました。

 

              札所2番への道標

 

          札所2番へは上り坂が多く意外と疲れる。

      

              この階段を登ればっと

           

札所2番真福寺。こちらも曹洞宗。当初秩父は33の寺出会ったが、西国33、板東33と合わせて全部で100にするために最後に加えられたとの話。江戸時代後期の火事で大部分焼失し現在は観音堂が残るのみ。少しさみしいが雰囲気のあるお寺。ここは無人なので納経は少し離れた光明寺で行っている。

     

光明寺へ向かう途中、狭い秩父古道があるようで道標に気をつけていれば問題なくわかるのでそこを歩いた。多少滑りやすいところも有るが問題ない。舗装道路を歩くよりこちらの方が楽しい。

 

  季節の折彼岸花があちこちに咲いていた。みちしるべ石と彼岸花、風情がある。

 

札所第3番常泉寺。こちらも曹洞宗。境内の井戸はどんなに干ばつでも涸れることがなかったことが寺の名前の由来になっている。立派なお寺であり正面は本堂でここには観音様はいない。ここの手前でちょうど12時になっため道ばたに座っておにぎりタイム。

 

       こちらが観音堂秩父神社境内の薬師堂を移したもの。                                 

      読経などしていると12時半になったので納経(御朱印)を頂く。                         秩父札所は12時から12時半までは昼休みで納経所は閉まっている。

 

      観音様。札所の観音様は秘仏なのでご開帳は午年のみらしい。                    扉が開いていますがこれもレプリカか?

 

札所3番から4番に向かう途中に面白い民話に遭遇した。巡礼の親子が「渡るな渡るな」と声を聞いたのでたたずんでいると急に水が増水し橋が流されたとのことです。「お止めばし」とこの橋は名付けられています。

 

お止めばし

 

札所第四番金昌寺

ここは1319体の石仏があるで大分削れたりして古くなっているがそれでも圧巻。自分の好きな顔の石仏を探しながら歩くのも結構楽しい。

 

            境内の石仏。これはほんの一部。

 

           本日、金昌寺で一番私が気に入った石仏

         

          観音堂。何か少しほっとかれた感がある。
     

みちしるべ石。右三番 左五番 と書かれている。

五番に行く道ではそばの花が満開でした。

 

札所第五番語歌堂山門。平坦な道端にたたずんている。

 

 これが観音堂創立者は本間孫八といい、ある夜、旅人に化身した聖徳太子が御堂を訪ね、孫八と和歌の奥義を論じたことから語歌堂と名付けられた。

 

順番としては第六番ですが、七番を先に行った方が効率が良いようでそちらに向かう。

途中段々畑で稲刈りが進んでいた。ここもなかなか良い光景であった。ただし、多少のアップダウンがあり、ここに来て疲れた足に少々堪える。

 

札所第七番法長寺。曹洞宗。左側の石柱に「酒」の文字があるがこれは”酒を飲んで境内に入ることを許さない”ということらしい。注意注意。

 

でもって本堂(観音堂)。平賀源内の設計で作られたそうだ。いわれてみるとなんとなく気品が漂う。ここまでの札所では一番大きくて綺麗。

 

 

 

    

        大分疲れてきて札所八番。臨済宗の寺。

  

このお寺はモミジが素晴らしい。一見の価値あり。紅葉はさぞかし素晴らしいでしょう

 

     そして本日最後の札所九番明智寺。臨済宗。少年がお告げで観音経を唱える  と盲目の母の目が開いたと伝えられている。ここも本堂の写真を撮り忘れている。

かなり疲れているためか。

 

     本日は札所九番で打ち止め。西武線横瀬駅に向かいます。

     16:10に少しの差で間に合わず、16:42の飯能行きに乗車しました。

     次回は秩父札所連合会の企画「和尚さんと歩こふ」に申し込んでいます。

     10から18番まで和尚さんと歩きます、楽しみ。